更年期は女性ホルモンの『エストロゲン』が減少するために、
様々な不調が起こりやすくなります。
代表的なものに
- ホットフラッシュ(異常な発汗・ほてり)
- イライラ
- 不安感
- 不眠
- 手足の冷え

などがありますが、他にも様々な症状を訴えられます。
生活に支障が出てくるほど辛い状態を『更年期障害』と呼んでいます。
東洋医学で考えると、
更年期は五臓六腑のひとつ『腎』の持つエネルギーが段々と減少していく時期です。
鍼灸治療では、気血・陰陽バランスを整え、
今ある症状を緩和しながら、
上手に更年期と付き合っていけるような状態を目指します。
治療方法
当院では、問診に時間をかけてじっくりとお話を聞いていきます。
まずは、一番辛い症状を教えてください。
まとまっていなくても大丈夫です。
たとえば『毎日不安な気持ちでいっぱい』
それも、気血が不足している一つの症状です。
飲食、睡眠、便通など細かいことをお聞きした後、
舌診、脈診、腹診などでさらに状態を詳しく分析していきます。
そこから、その方のための鍼灸治療が始まります。
熱がこもりやすい方なら、身体から要らない熱を出す
冷えの強い方なら、身体の温める力を引き出す
これは治療のほんの一例です。
必要な場合は、ご自宅でのセルフケア、お灸指導も行います。
治療期間・回数
治療期間は症状の程度、体質によっても変ってきます。
症状の強い方は週1回~2回を目安に、
症状が落ち着いてきたら2週に一回、
状態が良くなってきたら月に一回になっていく方が多いです。
なぜ鍼灸は更年期症状に効果があるの?
更年期症状は、女性ホルモンの減少と自律神経の乱れが大きく影響します。
脳の中の視床下部という部分で自律神経、ホルモン、免疫の機能を
コントロールしていますが、
更年期ではホルモン分泌のコントロールがうまくいかなくなります。
それによって脳(視床下部)が混乱し、自律神経にも影響が出てきます。
鍼灸治療では、脊髄神経を通して脳に働きかけ、
ホルモン分泌に関わる脳機能が活性化することが分かっています。
さらに自律神経にも働きかけるので、自律神経に関わる不調が改善されます。
最後に
更年期に出てくる症状は、ホルモンバランスの問題だけでなく、
これまでの生活習慣や家族・友人などの人間関係、
社会環境など様々な要因が影響しています。
まんまる堂は、今辛い症状を緩和するだけでなく、
今後の人生を笑顔で過ごせるような伴走者でありたいと思いながら、
患者さんと向き合っております。
ぜひお気軽にご相談ください。
<参考文献>
高尾美穂著 『いちばん親切な更年期の教科書』(世界文化社,2021年)
山本高穂/大野智著 『東洋医学はなぜ効くのか』(講談社,2024年)
武谷雄二著『女性を診る前に役立つ知識』(新興医学出版社,2012年)
